アプリ甲子園は、2011年にスタートした中学生&高校生のためのスマートフォンアプリ開発コンテストです。
中高生が開発したオリジナルのアプリケーションを、『企画力×実装力』を軸に審査を行い、優秀な作品には「最優秀賞」「特別企業賞」また本年度から「総務大臣賞」が授与されます。
受賞者は大会終了後、毎年多くのメディアで取り上げられるなど注目度も年々高くなっています!
MAKEYSでは今回「アプリ甲子園2017」多数の応募の中から一次選考、二次選考と厳しい審査を勝ち抜き、ファイナリストに選ばれた10組にインタビューしました!
アプリ制作時から決勝大会までの過程や意気込みはもちろん、プログラミングを始めたきっかけなどを独占インタビュー。
Vol.1 内山 史也さん
Vol.2 西林 咲音さん
Vol.3 間山 千寛さん
Vol.4 藤本 結衣さん
Vol.5 柴原 佳範さん
Vol.6 菅野 晄さん
Vol.7 山口 響也さん
Vol.8 西村 佳之さん
Vol.9 藤田 麻里さん
Vol.10 関谷 恒甫さん・石田 薫子さん
学校で去年の夏、Life is Tech ! のキャンプの広告をもらって、IoT入門コースを受講したことがきっかけで、ITで自分の思考を自由に形にできることの非常に大きな恩恵や可能性に気づいたからです。
去年の10月から、本格的にAndroidアプリの開発を始めました。
Life is Tech ! でアプリ甲子園を知り、アプリ甲子園のホームページを見たところ、歴代の決勝大会進出作品の技術やアイデアの素晴らしさに感動しました。自分もこのような独創性のある素晴らしい作品を作り上げたい、と思い応募しました。
去年の秋にアプリ甲子園出場を目標に掲げ、さらに半年前にはアプリ甲子園優勝を目指して開発を続けてきました。
皆さんは、洗濯物を取り込み忘れてしまうことを経験したことはありますか?
そんなことにならないために作ったアプリが「Drying Assistant」というIoTを使ったAndroidアプリです。主な機能としては、洗濯物を干すと温湿度や洗濯物の水分量から乾燥時間を予測し、洗濯物が乾いたら通知が来る、というものです。他にも、毎日干すと天気に合わせたスタンプがもらえたり、雨が降ってきたら通知が来る機能など、より多くの人が楽に、そしてより便利に楽しく家事ができるアプリ。それがDrying Assistantです。
IoTということで、ArduinoをインストールしたWi-Fiモジュール付きマイコンを動かすための新しい言語を学んだり、FireBaseというクラウドサービスの使い方など、たくさんのことを学びました。それに加え、ハードの半田付けも初体験でしたし、スタンプの製作、さらには大量のデータ処理のニーズに対してPCのスペックによる作業遅延に度々悩まされました。
あと、使う方がストレスなく簡単に使えるための工夫としてハード(洗濯物を干すハンガー)の形状やソフトにおけるデザインの改良などで苦労しました。
今回のアプリ開発は、上記のような大変だったことはありましたが、このプロセスを通じて様々なことを学ぶことができてとても良かったです。
※IoT・・・「Internet of Things」の頭文字を取った単語。日本語では一般的に「モノのインターネット」と呼ばれ身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながる仕組みのことです。
私は、仮にそのアプリによって大きく社会が変化するような、「量」はあまり重視していません。それより、使ってもらえる方々が、少しでも喜んだり助かったりするようなアプリを作る、ということを目指しています。
今回、それに直結するように、「日常生活」という観点に着目してこのアプリを開発しました。今後もこのようなことを、アプリ開発で重視したいと思います。
スポーツでは水泳やダンス、スキーが好きで、あまり早くはありませんが水泳は4泳法をマスターしています。他にも絵を描いたり音楽を聴いたりすることが好きです。
アプリ開発では、指示した通りにアプリが動くので、様々な状況を考え正確さを保持しつつ論理的に動作の内容を考えなければなりません。なので、いかに効率よく物事を進められるか、ということがプログラミングだけでなく普段の生活でも考えられるようになりました。
そして、アプリを「使う側」から「作る側」になったことで、画面の中にある無限の可能性、そしてIoT、ARなどのテクノロジーによる画面の外にある無限のITの可能性に気づいたことが一番良かったです。
実は、小学生の頃に何年か劇団に所属していて、演劇をすることの価値や多様性、そして創造性に惹かれました。
また、今はプログラミングをしていて、自分の思考を自由に形にできることの非常に大きな恩恵や可能性に気づきました。
将来は、ITツール・ITスキルを活用した映像俳優になりたいです。
今、池澤あやかさんという女優業と共にプログラマーとしても活躍している方を尊敬しています。私は、演劇とITを融合させ新たな可能性を切り開きたいです!
私は、ずっと、ずっと目標に掲げてきた「アプリ甲子園優勝」という「夢」を「現実」にするチャンスをいただきました。決勝でチャンスをものにして、この機会が自分にとって、とても大切な経験になるように精一杯頑張ります‼︎
Life is Tech ! のサマーキャンプへの参加がきっかけです。
中学2年生の夏からです。
自分の作ったアプリを多くの人に知っていただきたかったからです。
持病の人が、毎日の不安を少しでも軽減させて、日常に落ち着きを得られるアプリを制作しました。
このアプリは「不安を軽減する」ことを目的としているので、ユーザーの気持ちを明るくし、ストレスフリーな毎日を送ってもらうにはどのようにしたらよいのか考えるのが大変でした。
ユーザーにアプリの意図を伝えられるよう意識しています。
タイピングゲームにはまっています!
自分の視野が広がり、たくさんのすごい人と関わりを持てたことです。
ITの力で私にしかできないすごいことがしたいです。
すごい方たちと肩を並べて戦えることを心から誇りに思ってます!頑張りたいです!
高校入学後、情報研究部という部活動に入ったことがきっかけです。
高校1年生からです。
ウェブサイトでアプリ甲子園の紹介を見て、応募しようと考えました。
学校や塾などで配られるプリントを使って、簡単に復習ができるアプリを制作しました。
どのような機能を実装すれば良いか悩んだことです。
多くの人に喜んでもらえて、役に立つアプリを作ることです。
特にありませんが、強いてあげるとパソコンを改造することです。
このような大会に出る機会が増えたことです。
情報系のシステム開発に携わりたいと思っています。
全力で頑張ります!
中学のコンピューター研究部に入部した時にCode Girlsを紹介されて、参加したのがきっかけです。
Code GirlsでのiPhoneアプリ開発体験
Life is Tech ! のスクールで勧められて応募しました。
タイムカプセルをどこにでも埋めることが出来るアプリを制作しました。埋めた場所に行くことでカプセルの中身を見ることができます。
位置情報の扱いが難しかったです!
使いやすさ。どんな機能がついていたら便利か考えるようにしていました。
アニメを見たり漫画を読んだりするのが好きです。
アプリ甲子園の一次を通った時と二次を通った時に「応募してよかった」と思いました。
プログラマーになれたらいいなと思っています。
ここまで来たからには賞を狙いたいです!アプリの魅力を最大限に伝えられるように頑張ります!
Life is Tech ! のサマーキャンプへの参加がきっかけです。
中学1年生からです。
これまでに自分で作ってきたアプリを、多くの人に知ってもらう絶好の機会だと思ったからです。
日々の出来事やふと思いついたアイディアを日記のように記録できるアプリを制作しました。継続するキッカケを作るため、新しいエントリーを追加するごとに画面内の森に少しずつ木が増えていき、ユーザーのモチベーションが上がります。
ユーザーの気持ちを考えながら開発することです!
デザインとサイクリングが趣味です!
アプリ制作を通じていろんな人と出会うことができました。
モノづくりをしたいです!
落合陽一さんです!
自分のアプリについてうまく伝えていきたいです!
お姉ちゃんがプログラミングをやっていて、カッコよかったからです。
小学校2年生から始めました。
お姉ちゃんを越えたいと思って応募しました。
百人一首をテーマにしたカジュアルゲームです。短時間でのプレイが可能で、ルールや操作方法も説明書を読まなくても把握できるほどシンプルな、誰でも簡単にできるゲームです。
文字の回る速さと上がる速さのバランスを調整するのが大変でした。
自分がそのゲームアプリで楽しめるかどうかを大切にしています。
サッカーです。
お友達や家族にすごいねと言われたときによかったなと感じます。
コンピューターを使って人の役に立つものを作りたいです。
お姉ちゃんです。
アプリ甲子園の最年少優勝者になれるように頑張ります!
Mac FanにLife is Tech ! のキャンプが載っていて興味を持ったことがきっかけです。
中学2年の夏休みからです。
2年前から存在だけは知っていて、良いアプリを思いついたら応募したいと思っていました。
iPhoneの標準の写真アプリ内で、写真を別の写真へと偽装して隠すことができるアプリです。
少しマイナーな機能で、英語ですら記事が少なかったことです。
自分が使いたくなるかどうかという事です。
お菓子作りが趣味です。
ネットで調べる力がついた事です。
決まっていないですが、英語を使う仕事かプログラマーをしたいです。
最下位にはならない様に頑張ります。
ハリーポッターの世界では、魔法の力で世界をどうにでも変えられる。もし僕がその世界にいたら、死ぬ気で魔法の修得に取り掛かると思います。僕らが住む世界はITの世界で、生活の様々なベースにITが関わっています。つまり、ハリーポッターの世界における魔法のように、ITを使いこなすことができれば世界を変えられる。そのITの一番基本となるのがプログラミングだと思い、プログラミングを学ぼうと思いました。
高1(2015)の終わりからです。
もともと、アプリ甲子園の存在も知っていて意識もしていたが、実際に応募しようと思ったのは、Life is Tech ! のメンターに勧められたからです。
今回僕が作ったNektはSNSで、スケジュールを共有できます。ただ、共有できるのはお互いにスケジュールを共有したいと思っているユーザー同士のスケジュールだけで、勝手に他の人のスケジュールを見ることはできません。暇な日はスイッチをオンにする、ワンタップでセットできます。友達とお互い暇な日には遊びに誘うリクエストを送れる他、イベントを作成し、友達に参加してもらうこともできます。他にも普通のSNSのようにプロフィール写真やカバー写真、ひとことも追加/変更できます。
今回作ったアプリが初めてのアプリで、SNSの機能やプライバシーの考慮しなくてはいけませんでした。何度も0から作り直したのが大変でした。
UIやUXにおいてはもちろん、そもそもアプリにユーザーのニーズがあるのか知るために、周りの人に何度もテストしてもらっています。他にもアニメーションなどの細かいところも手を抜かずに作っています。
※UI・・・ユーザインタフェース (User Interface) の略語。コンピュータやスマートフォンを操作するときの画面表示、ウインドウ、メニューの言葉などの表現や操作感のこと。
※UX・・・ユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略語。ユーザが製品・サービスを通じて得られる体験のこと。
読書は結構します。他には今は起業がしたくて、そのための活動をしています。
起業志望の人たちや同年代の人と会うと、自分で作りたいと思ったものを作れるという能力を持っていて本当に強いと思います。何か欲しいものがあったときに「誰か作ってくれないかなあ」ではなく、「よし僕が作ってやろう」と使命感をもって活動できることに強みを感じます。
まだ将来何をしたいのか具体的にはわかりませんが、まだまだ人は幸せになれると思っているので、そのための商品もしくはサービスを提供したいです。今は働くという意味をより深く理解するためにも起業し、1から会社のあり方やユーザーが本当に必要としているものを考えていきたいです。
クリエイターなのか際どいですが、Steve Jobsと孫正義さんを尊敬しています。他にも本田圭佑さんの考え方も尊敬しています。
絶対勝ちます!
Life is Tech ! のキャンプでアニメーションを学んでいたのをきっかけに、スクールでもiPhoneアプリのプログラミングを学ぼうと思いました。
1年半前ぐらい前からです。
スクールの同じ班のみんなと一緒に応募しよう!ということになったので…
キャラクターが予定を管理してくれる作業効率化アプリです。
今までずっとアニメーションを専攻してきたので、全くコードがかけないんです…。未だにコードを書くのが苦手で。いろんな人に頼りっぱなしです。
あと、アプリ甲子園自体がテストに丸かぶりしてしまって。今も参考書片手にアンケートに回答してます…とほほ。
負けん気といいますか…とにかく負けず嫌いで反骨精神で生きているような人間なので、何を言われても闘志を燃やしているんですけど、それがあったからこそ、ここまでこれたような気がします。
絵を描くことと動画を作ること…造形とかもやってみたいです。多趣味というか、いろんなことをちょっとずつかじっています。いずれは極めていきたいです。
自分を表現できるツールが増えたこと…ですかね? コードを書くのが多分誰よりも苦手なんですけど、それでも何か作るのが好きなので。
ものづくりやデザインに携わりたいなぁと、まだ決まってないんですけどふわふわと考えています。
たくさんいます!まとめきれないんですけど、イラストを描かれる方だとか音楽を作られる方とか…。amazarashiさん、安部公房さんとかが好きです。
ここまで来ちゃって正直驚きを通り越して笑っちゃうレベルです。多分決勝進出者の中でもかなり異質な方だと思うんですけど、慢心せず気を引き締めて頑張ります!うおおー!
ゲーム関係の仕事に就きたいという思いで工業高等専門学校に入ったのが大きなきっかけです。僕の学校には「ニューメディア部」という、ゲームやイラスト、動画、3DCGといった、メディア作品を作る部活動があり、そこで1年生の9月頃に文化祭の出し物としてゲームを作ろうと言われ、そこからプログラミングを始めました。
プログラミングの授業が高校1年生の4月から始まったので、そのときからです。授業外でプログラミングをしたのは高校1年生の9月で、文化祭の出し物であるゲームが初めてでした。
高校入学前は、インターネットで「ゲームの作り方」と調べてもそこに書いてある英語の文が理解できませんでした。しかし、プログラムの基礎知識を学んでからは、大まかな流れや意味がわかるようになっていって。どんどん応用して(授業で習ったものと)別のものを作れたときはとても嬉しかったことを覚えています。
正直にいうと、もともとは開発チームを率いてアプリを企画し、別の大会へ応募したのですが落選してしまいました。 しかしこれで終わらず何か開発しようということで、アプリに関する大会を調べているうちに、友人からアプリ甲子園への出場を勧められて応募しました。
地球に降ってくる隕石をオゾン層にうまく当てて、地球を隕石から守るエンドレスディフェンスゲームです。360度のジャイロ操作で、宇宙を隕石ごと回したり、地球を回したりできる、2つの相反する操作感が特徴です。電磁コンパスではなくジャイロセンサーを使用しているため、端末の向きに制限はなく、どんな体勢でもどんな向きでも楽しんでいただけます。
ジャイロセンサーの実装です。ジャイロセンサーから値を受け取る方法が、調べたところいくつかあり、アプリでやりたいことをできるようにするためにはどの方法を採用して、どう活用すれば良いのかを検討するのに1番苦労しました。この作業を行うのが初めてだったから余計に苦労したというのもあります。
※ジャイロセンサーは、「角速度センサー」とも呼ばれ、回転や向きの変化を検知するセンサー。
処理やオブジェクトが多重に実行または作成され、不必要にアプリが多くの容量を占拠することや、負荷がかかってアプリが落ちてしまうということがないように、配慮した設計、開発をすることです。
サイクリングです。立ち漕ぎをせずに座ったまま坂道を登るのが得意です。
自分が作ったゲームアプリをプレーしている人だけでなく、それを見ている周りの人も楽しむことによって笑顔の輪が広がったり、細かく作りこんだ部分まで気づいてくれて褒められたりしたときに、アプリ制作していてよかったなと思います。
したいことはたくさんあります。ゲーム関係からいうと制作会社に就き、新しいゲームの企画立案から開発まで全部することや、昔流行ったものを新作のゲームと関連づけて、再度プチブームを起こすこと。あとはゲームを端末単体で完結するのではなく、他のものをゲームの外部便利装置として関連づけることで、こどもの発想力やものづくりの力を目覚めさせることに貢献したいです。
それ以外でいうと、セキュリティについて勉強し、各社のサーバーのセキュリティの向上に貢献したいと考えています。セキュリティを破ろうとしてくる相手を逆に追跡して、犯人を特定できるようなホワイトハッカーになりたいです。
そして将来の一番大きな目標は、世界から求められる人間になることです。
アクワイアの高野康太さんです。スマートフォン用のゲームであるディバインゲートは、尖った世界観と、それに合う操作性のゲームで、スタイリッシュをテーマに全てが作りこまれています。私も常識や流行にとらわれない、尖った発想と、それを貫き通した開発や企画をしたいです。ユーザーとの密な関係を持っているところもすごいと思います。
他のファイナリストが制作したアプリがかなり素晴らしいもの揃いですが、自分のアプリもアピールポイントをしっかりと示せるよう、プレゼンテーションを頑張ります!他の開発者と会って話をするのも楽しみです!
【日時】
2017年10月15日(日)開場12:30 開演 13:00
※イベント終了時刻は17:30を予定しております。
【会場】
D2C本社 D2Cホール(東銀座)
中高生のアプリ開発の頂点が決まる瞬間にぜひお立ち会いください!
観覧のお申込みはこちら
https://www.applikoshien.jp/viewer/
アプリ甲子園2017 決勝大会の様子を生放送配信!