これからの時代、アーティストの活動の場は日本ではなく、世界がスタンダードになるかもしれない。そう感じさせる若い才能が登場しました。若干14歳のフィンガードラマー・トラックメイカーのSASUKEくんです。

 

彼の名前が広く知られるようになったのは、あるtwitterへの投稿がきっかけでした。原宿の路上でドラムパッドを使った演奏をしていたSASUKEくんの姿を映し出した動画は、瞬く間に感度の高い人たちを中心に話題に。5000を超えるリツイート、15000を超えるいいねを獲得しました。

 

 

そんな人気拡大中のSASUKEくんのことを、今知らなきゃ時代の波に取り残されてしまうかも。ということで、東京にやってきた本人に話を伺いました。

 

今の僕がいるのは、サンタとYouTubeのおかげ

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—twitterに投稿された動画が話題になっていますが、よく路上ライブをするんですか?

 

「実は路上で演奏をするようになったのは、ここ数ヶ月の話なんです。あの動画は、2ヶ月くらい前に東京に来るタイミングがあったので試しに演奏してみたら、それを撮っていた人がいて。急にtwitterやInstagramのフォロワー数が増えたので驚きました」

 

—どのようなきっかけでフィンガードラムをやるようになったんですか?

 

「うちの家族はもともと音楽好きで、生まれたときから音楽のある環境だったんです。小さい頃からお父さんがいろんな音楽を僕に聴かせてくれて、いちばん興味を持ったのがいわゆるHip-Hopとかのジャンルでした。

 

その後、YouTubeでいろんな曲を探るようになったときにジェレミー・エリスというフィンガードラマーがプレイする動画を見る機会があって、自分もやってみたいなって。その年のクリスマスにサンタさんにお願いして、NATIVE INSTRUMENTSの(ネイティブ・インストゥルメンツ) MASCHINEをもらいました」

 

—サンタさんにもらったんですね。

 

「はい。僕は今でもサンタさんがいるって信じてるんですけど、音楽をやるようになってからはほとんど音楽の機材しかもらってないです。最初はDJのコントローラーをもらって、ドラムパッドは今までに3台もらってます」

 

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—サンタさんって機材の知識もあるんですね。ドラムパッドの使い方は誰かに教えてもらったんですか?

 

「完全に独学です。今ってYouTubeで検索したら、使い方をレクチャーしている動画があるから見よう見まねで覚えて、あとは自己流です。だから、もしかしたら正しい使い方をしていないのかもしれないんですけれど、今のところ問題は生じてないのでいいかなって」

 

—誰かに教えてもらいたいと思うことはありませんか?

 

「ないですね。自分で調べながらやる方が気楽でいいかなって思います。だから、サンタさんとYouTubeには感謝しています」

 

—確かに(笑)。では、フィンガードラムをプレイするときに意識していることはありますか?

 

「やっぱり観てくれる人を楽しませたいので、どうやったら盛り上がるんだろうって。そのためにはまず自分がテンションをあげないとダメだから、雰囲気作りとかは意識しますね」

 

—テンションがのってきたらアドリブを入れることもあるんですか?

 

「曲の大体の構成は決まってるので、本当にちょっと入れるくらいですね。あとは間違えたときにごまかすときに入れたりします(笑)」

 

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SASUKEという一人のアーティストとして活躍できるようになりたい

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—SASUKEくんが曲を作るようになったのはいつ頃からなんですか?

 

「最初はお父さんのパソコンにGarageBand(ガレージバンド)というトラックを組み合わせて作曲できるアプリがあって、6歳の頃からそれを使って遊び感覚で作ってましたね。最初は用意されているループ音源を使って1曲できたとか言ってたんですけど、そのうちゼロから作らないと自分の曲じゃないと思うようになって。小学校4年生のときにNATIVE INSTRUMENTS (ネイティブ・インストゥルメンツ)の MASCHINを使って作曲しました。

 

今はNative Instruments(ネイティブ・インストゥルメンツ)のMASSIVEというシンセサイザーのソフトとMIDIキーボードを使って制作しています。最初は全然わからなくて使ってなかったんですけれど、ようやく使い方がわかるようになってきたところです」

 

—それもYouTubeを使って色々調べながらやるんですか?

 

「そうですね。とりあえず作りたい音があったらYouTubeでまず検索してみて、近いものがあったらそこから自分の理想とする雰囲気に近づけていく感じです」

 


—影響を受けているアーティストはいますか?

 

「先ほどのジェレミー・エリスはもちろんですが、ブルーノ・マーズやファレル・ウィリアムズ、マイケル・ジャクソン、ジェームズ・ブラウンとかにはけっこう影響を受けてますね。みんな曲を作るだけじゃなく、歌ったり踊ったりしているのがすごいなって。僕もこうなりたいなと憧れます」

 

—そういう音楽的な知識を広げていくのもYouTubeを使うことが多いんですか?

 

「そうですね。初めのうちは“DJ”で検索をかけて、いいなと思う曲があったら関連動画を見て探ってました。だから、アーティストや曲名がわからないことがけっこう多かったんです。今は昔よりもわかるようになりましたけど。でも、アーティストというよりは曲ごとに気にいるってことの方が多いかもしれないです」

 

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機材に貼られた名刺がわりのステッカーもSASUKEくんが作ったもの

 

—中学生くらいだとそのあたりの音楽を聴いている人ってなかなかいなそうですが、学校で音楽の話ができる人っていますか?

 

「いないですね。だから、普段はけっこう静かにしてます。制服着て、メガネかけてって(笑)。友だちとの会話もYouTuberの話を少しするくらい。テレビの話題とかになると本当にダメです。ほとんどの時間を音楽制作に費やしているので」

 

—学校に行っている時間と寝る時間以外は音楽という生活ですか?

 

「あとは宿題もします(笑)。でも、それ以外は曲を作ったり、サンプリングできそうな曲を探したりっていう時間が多いです」

 

—制作した楽曲はネットで発表したりしているんですよね。

 

「はい、主にSound Cloudに。最近“Happy End”という曲を公開したのでぜひ聴いてみてほしいです」

 

 

—これはどういった曲なんですか?

 

「僕の住んでいる愛媛は本当に何もないので、そういう現状への不満や東京への憧れなんかをラップにした曲です。もともと曲自体はけっこう前にあったんですけど、あらためて聴いてみて、悪くないなと思ったので公開しようと。ただ、声変わりする前に録ったものだったので、ラップの部分だけ歌い直しています」

 

—東京への憧れが強いんですね。

 

「そうですね。将来的には東京に出てきたい気持ちがあります。そのために今はもっと自分のことをアピールしていかないとダメだなと思うんです。あとは自分のできることの幅も広げていきたい。曲も作るし、ラップも歌うし、ダンスもするっていう感じで。僕を“SASUKE”という一人のアーティストとして見てもらえるようになりたいんです」

 

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インタビューの最後に演奏を披露してくれたSASKUKEくん。才能のある人が注目されやすくなった今、年齢や国籍などは関係ない。そう思わせる最高のパフォーマンスでした。

 

まだ何色にもなれる10代だからこそ、さまざまな経験を糧にして大きくステップアップしてほしいです。

 

 

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編集チーム

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